
わたしの将来の夢は宿を開くことです。かれこれ12,3年ほど温め続けているものですが、きっかけはワーホリでニュージーランドへ行ったとき南島の小さな町のユースホステルで半年ほどお手伝いしたことでした。

観光立国でもあるニュージーランドには世界各地から旅人がたくさんやってきます。ゲストは一人旅が多いけど、赤ちゃんを連れたファミリーやご年配のカップルもいて年齢層も幅広かったです。食事は自炊、ゲストが少ないときはみんなでいっしょに買出しをして食事をつくり小さなパーティもよくしました。ゲストの中にはヒッチハイクして旅している人、自転車で旅をしている人、世界中を旅している人様々で、夜の団欒はそんなゲストの旅話がとても刺激的で毎日を楽しく過ごしました。それで人との出会いや会話がこんなにも自分の人生や考え方に影響するんだと実感しました。国と国同士は争いあっていても、その人を一人の人として見れば何の問題もないことに気づかされます。そんな時、異文化を越えた交流ができる宿がもっとあちこちにあったらおもしろいだろうなと思いました。

とりあえずそんな思いを持ちながら自分らしく生きることも模索していたニュージーランドの生活で、とても新鮮だったのがユースホステルの管理人さん一家の暮らしっぷりでした。今でいうスローな暮らしです。
人気(ひとけ)のない海岸沿いに小さな家を手づくりで建て、家の周りで羊を数頭飼って、野菜や果物やハーブなどを栽培していました。3分歩けば果てしなく続く海岸へたどりつき、夜は満天の星空が広がり、水平線から昇る月や太陽を眺め、そんな自然時間を肌で感じながらファミリーは暮らしていました。

楽しみといえば食べることだと言っていました。庭でとったばかりの生のとうもろこしを渡され、そのみずみずしさと甘さに驚き、トマトやきゅうり、レタス、そこで採れるもの全て目からウロコのおいしさでした。育てた野菜を庭から採ってきて、手間を惜しまず丁寧に料理する奥さん、家族のためにおいしいものを作るその時間をとても楽しんでいるようでした。

家にはテレビや新聞を置かず、不要な情報に一喜一憂することなく静かな時間が流れ、食事を中心に、読書、散歩、ガーデニング、手仕事で日が暮れる。自然の営みを感じながらゆっくり暮らしを楽しむことを教えていただきました。

帰国後はそんな暮らしをしながら宿ができたらいいのになって思い、パーマカルチャーというキーワードに出会いました。パーマカルチャーとは自然に負担をかけないように農的な暮らしをし、持続可能なライフスタイルや社会を作るとでもいうのかな。これはまさにニュージーランドのファミリーの暮らしで、将来の宿づくりに理想的なアイデアだと思いました。

それで7年前、パーマカルチャー的な暮らしをしている人たちを訪ねてみたくて、発祥の地であるオーストラリアをウーフで1年間歩き回りました。そこでは近代の農業がもたらす地球への環境汚染、食糧危機、そして人への影響など、世界中に蔓延している問題を知りました。自分たちが日ごろ何気にとっている食事がここまで影響しているのかと知らないことへの恐ろしさも実感しました。いろいろと経ていくうちに、自然と人、人と人、人と社会とのつながりを意識しながら生きることの大切さ、そして地球上のものは全てつながっているということも分かってきました。

自然は持続可能で、多様で、循環し、調和していることに気がつけば、一人ひとりの小さな心がけが大きな問題も少しずつだけど解決できるのではと思います。宿をやるならパーマカルチャー的な要素を取り入れ、環境に負担をかけないものにしたいと思います。

最後に、いろいろな出会いや旅などを経て思うことは、やはり毎日の食事を大切にすることでしょうか。食べることはいのちの連鎖、作物のいのちをいただき自分のいのちを育ててくれます。それは人と自然のつながりを実感できる一番の行為だと思います。自然の恵みを丁寧に心こめて料理をし、感謝してみんなでいっしょにいただく。そうすれば心も体も満たされ、穏やかで平和にその一日を過ごせると思います。自分のいのち、家族のいのちを育む食事、日々の小さな積み重ねの大切さを宿で伝えていけたらと思っています。

まだ場所などは全然決まってないけれど、どこかご縁のあるところで「愛」するパートナーといっしょに「愛」のあふれる心の宿を4年後にスタートできればなって夢見ています。いや、スタートしています。どうぞよろしくお願いします。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
ちなみに今年の夢はその「愛」するパートナーを探すのだ〜♪
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